マウスピース矯正の費用ノート装置代だけでなく、総額・追加費用・通院回数で比べる

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治療

マウスピース矯正ができない・向かないケース|適応外になりやすい歯並びと検査で分かること

※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
※この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。

結論

マウスピース矯正が推奨されないとされる主なケース(抜歯症例、成長の予測が難しい時期、骨格性の不正、装着時間)をまとめた図
図:マウスピースが向かないとされる例

適応外になりやすい歯並び・条件

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会は、日本矯正歯科学会の「アライナー型矯正装置による治療指針」で、次の症例は推奨されていないと紹介しています(アライナー=マウスピース型の矯正装置)。

推奨されていない症例かんたんな説明
抜歯症例歯を抜いてできたすき間に、ほかの歯を大きく動かす治療
乳歯列期・混合歯列期で、成長や歯の生え方の予測が難しい症例乳歯だけ、または乳歯と永久歯がまざっている時期の子ども
骨格性の不正がある症例歯並びより、上下のあごの大きさや位置のずれが主な原因のもの

日本矯正歯科学会が2019年6月に出した見解(第一版)では、マウスピース型矯正の欠点として「歯の移動量の少ない症例に限られる」「小児や骨格性要因を含む症例には適さない」「使用状況によって効果が大きく異なる」が挙げられていました。ただし、2022年7月の第二版では、この利点・欠点の一覧は載っておらず、適切な診断や経過の確認がない施術や、医療機器として認められていない製品を使う施術への注意が中心になっています。現在の考え方は、上の表の指針と第二版で確認してください。

また、日本臨床矯正歯科医会は、治療結果が患者の使い方に大きく左右され、歯を動かせる範囲にも限りがあるため、目標に届かずワイヤー矯正(マルチブラケット装置)に切り替える場合があると説明しています。ワイヤー矯正との違いは「ワイヤー矯正との比較」にまとめています。

ブランドの公式ページにある対象・条件(五十音順)

各ブランドの公式ページ(2026年10月26日取得)に書かれている対象者の条件です。条件を満たしていても、検査の結果で受けられないことがあります。

ブランド公式ページの対象・条件治療内容の要点
ウィ・スマイル高校生くらいから。抜歯が必要な場合がある装置を段階的に交換。1日20時間装着
Oh my teeth15歳以上(未成年は親権者の同意が必要)自宅に配送された装置を毎週交換。1日20時間以上装着
キレイライン矯正初回検診で治療できないと分かった場合も検診料がかかる契約枚数分の装置で段階的に動かす。1日20時間以上装着
スマイルモア矯正男性16歳・女性14歳以上が目安(レントゲンで歯科医師が判断)提携歯科医院の管理のもとで装着。1日20時間以上
ゼニュムクリア(軽〜中度)13歳以上で永久歯がすべて生え変わっている方。最大15セット・上下合計最大20本・抜歯なし装置を段階的に交換。1日20〜22時間以上装着
DPEARL12歳以上が目安装置で歯を動かし、週1回のセルフスキャンとアプリで相談。1日20時間以上装着
hanaraviおおむね15〜49歳。微妙な調整や手術が必要な症例は受けられない場合がある装置を7〜14日ごとに交換。1日20時間以上装着
You矯正歯科デメリットとして「全症例に適用できない」と記載インビザラインの装置を段階的に交換
主なリスク・副作用(各公式ページの記載から)

装着初期や交換時の痛み・違和感、虫歯・歯肉炎・歯周病、歯根吸収、歯肉退縮、ブラックトライアングル(歯の間のすき間)、一時的なかみ合わせの不具合。装着時間が足りないと計画どおりに動かず、治療後に保定装置を使わないと後戻りすることがあります。詳しくは「リスク・副作用」へ。

料金は「ブランド別の費用一覧」で確認できます。

検査で分かること

日本矯正歯科学会は、矯正治療の前には矯正歯科の検査が必要だとしています。通常の検査は次のとおりです。

  1. 問診:困っていること、歯や体の病気、装着時間を守れるかなど
  2. 口の中の診査:虫歯・歯周病の有無、かみ合わせ
  3. レントゲン写真:歯の根、あごの骨の形や位置
  4. 顔と口の写真
  5. 歯型(3Dスキャンで採るところもあります)

必要に応じて、顎関節のレントゲンやあごの動きの検査が加わることがあります。こうした検査から、歯だけを動かせばよいのか、あごの骨格に原因があるのか、抜歯が必要かなどが判断されます。

あごの骨格に原因があり、手術が必要な「顎変形症」と診断された場合などは、手術の前後の矯正に健康保険が使えることがあります(届け出をした医療機関に限られます)。くわしくは「保険が使える矯正」をご覧ください。

検査を受ける前に確認しておきたいこと

よくある質問

Q. 出っ歯や受け口でもマウスピース矯正はできますか?
A. 歯の傾きが主な原因か、あごの骨格が原因かで変わります。骨格に原因がある症例はマウスピース矯正に向かないとされています。どちらかは検査で判断されます。

Q. ほかの医院で「マウスピースは向かない」と言われました。
A. 理由(抜歯が必要、骨格の問題など)を聞いておくと、別の医院で相談するときにも役立ちます。別の医院でも、あらためて検査と診断を受けることになります。

Q. 子どもでもマウスピース矯正はできますか?
A. 子ども向けの装置もありますが、乳歯と永久歯がまざっている時期は成長の予測が難しく、推奨されない症例があるとされています。「子どものマウスピース矯正の費用」もご覧ください。

参考にした情報(確認日:2026年10月27日)