治療
マウスピース矯正のリスク・副作用|痛み・歯根吸収・後戻り
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
※この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。
結論
- マウスピース矯正にも、痛み・虫歯や歯周病・歯根吸収(歯の根が短くなること)・歯肉退縮(歯ぐきが下がること)・後戻りなどのリスクがあります。歯根吸収は、日本矯正歯科学会の指針ですべての矯正治療で起こりうるとされています。
- マウスピース特有の注意点として、効果が装着時間に左右されること、計画どおりに歯が動かない場合があることが挙げられています。
- 治療後は保定装置(リテーナー)で歯を固定する期間が必要です。学会のページでは、通常1年以上、できるだけ毎日使う必要があるとされています。

主なリスク・副作用の一覧
日本矯正歯科学会の資料と、マウスピース矯正の各公式ページに書かれている内容を整理しました。
| リスク・副作用 | 内容 | 資料での説明 |
|---|---|---|
| 痛み・違和感 | 装着した直後や、新しいマウスピースに交換したときに出やすい | 矯正装置を付けた直後の痛みは子どもで約3日、大人で約1週間続くことが多い(学会)。公式ページでは「通常2日ほど」「多くは3日ほど」「1〜3日」などの表記 |
| 虫歯・歯周病・白斑 | マウスピースの中に汚れが残りやすい | 歯の表面が白くなる白斑(脱灰)は、矯正治療で最も一般的な併発症(学会の標準治療の指針) |
| 歯根吸収 | 歯の根が短くなる | すべての矯正治療で起こりうるため、治療前に説明すべき(同指針) |
| 歯肉退縮・ブラックトライアングル | 歯ぐきが下がる、歯と歯の間にすき間ができる | 多くの公式ページにリスクとして記載 |
| かみ合わせの変化 | 治療中にかみ合わせが一時的に合わなくなる | マウスピースが奥歯の上を覆うため、奥歯が沈むことがある(学会のアライナー指針) |
| 歯の神経への影響 | 歯を動かすことで神経が傷む | ごくまれに神経が障害を受けて壊死することがある(歯科医院の公式ページ) |
| 後戻り | 治療後に歯が元の位置に戻ろうとする | 保定は歯並びの安定を一生保証するものではない(同指針) |
このほか、顎の関節の症状、治療期間が延びること、装置の誤飲、詰め物・被せ物の破損なども、公式ページにリスクとして書かれている場合があります。矯正は一度始めると元の状態に戻すのが難しい、と説明する歯科医院もあります。
マウスピース矯正ならではの注意点
日本矯正歯科学会「アライナー型矯正装置による治療指針」では、次の点が挙げられています。
- 装着時間で効果が変わる:公式ページの多くは1日20〜22時間以上の装着を求めています。時間が足りないと、計画どおりに歯が動かないことがあります。
- シミュレーションには限界がある:治療前に見る歯の動きの画像は、歯の根の位置の情報が足りないとされています。
- 思わぬ動きが出ることがある:歯が傾くように動きやすく、抜歯をする治療では予期しない動きが起こることがあります。
- 装置の扱い:海外で作る装置は日本の医療機器に当たらないとされ、歯科医師が説明して同意書を作ることが求められています。救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象にならない場合があると説明する歯科医院もあります。
学会は、アライナーの安全性と有効性はまだ高いレベルで科学的に確立されていないとし、治療前に利点・欠点と代わりの治療法の説明を受けて同意するよう呼びかけています。
リスクを減らすためにできること
- 検査を受けて適応を確認する:マウスピースで治療できるかは歯科医師の検査で決まります(適応外になる例の記事)。
- 装着時間と歯みがきを守る:食事のあとは歯をみがいてから付け直します。
- 定期的に経過を見てもらう:通院やオンラインでの確認の頻度を契約前に確認します(オンライン管理と通院の記事)。
- 保定装置を使い続ける:後戻りに気づいたら早めに主治医に相談すると、比較的短い期間で直せることが多いとされています(リテーナーの記事)。
- 思うように進まないときの費用を確認する:追加のマウスピースやワイヤーの併用にかかる費用、途中でやめた場合の返金(解約・返金の記事)。
よくある質問
Q. マウスピース矯正は痛くないのですか?
A. 痛みや違和感が出ることがあります。各公式ページでも、装着初期や交換のときの痛みがリスクとして書かれています。痛みが長く続く、強いときは担当の歯科医師に相談してください。
Q. 歯根吸収はマウスピース矯正だけで起こるのですか?
A. いいえ。日本矯正歯科学会の指針では、歯根吸収はすべての矯正治療で起こりうるとされています。
Q. 加齢などで治療後に歯並びが変わることはありますか?
A. 学会のページでは、親知らず、虫歯・歯周病、妊娠、加齢などで歯並びが変わることがあるとされています。